連載コラム

2017/1/26FREE

私はベビーシッターじゃない!!(高校2年・Nさん)

少女から大人たちへのメッセージ 第19回

バカなフリして生きるのやめた

女子高校生サポートセンターColabo

学校が終わるとベビーシッターと交代で、7時頃から母親の仕事が終わるまで弟のお守り。
土日はずーっと弟のお守り。それも土曜は母親が帰ってこないので丸1日お守り。
あれ、おかしいな、私の夢見てた高校生活はこんなのじゃないのにって思った頃には時すでに遅し。
休日放課後は友だちとおしゃれしてお買い物したりするはずだったんだけどなあ。
17歳、女子高生がだっさいスエット姿で子どもの面倒って何?(笑)
まあここまでなら我慢できるだろって思うかもしれないけど、問題は母親にもありなんだなあ。
まず私のお家は父親がいないいわゆる母子家庭ってやつです。
父親は私が生まれたばかりの頃に離婚したと母親から聞きました。
私が物心ついた頃には私と母親と母親の彼氏と一緒に住んでました。
私はその人が父親だと思ってたし大好きだった。

父親(仮)も母親も外国人だったから、仕事を探すのにも苦労してたのを小さいながらに何となーく察してました(笑)。
結局いい仕事が見つからず、母親が夜のお仕事をして父親(仮)がお家の事をやるっていう一般的な家庭とは少し逆な生活を送っていたけど、まだ小さかったし特に気にすることもなく毎日を過ごしてました。
それでも母親が仕事でいなくても寂しくないようにって、毎日父親(仮)はいろんなところに連れて行ってくれて、休日もたまに3人で出かけてたし、すっごく楽しかった。
だけど幸せが長く続くこともなく、私が小学校に入ってすぐに父親(仮)の不法滞在が発覚。小学1年生の私はわけがわからず、何で変なガラス越しに父親(仮)と話さなきゃいけないの? 何で一緒に帰れないの? って、ワンワン泣きながら母親に言ってたのを覚えてます(笑)。

結局、父親(仮)は国に強制送還されて、母親との二人暮らしが始まりました。
それでも夏休みは父親(仮)に会いに行ってたので、寂しかったけどそれなりの生活は送れてました。
だけどいつからなんだろう。母親の男癖が悪くなったのは。
小学4年生あたりかな、夏休みに父親(仮)に会いに行けるって思ってワクワクしてたらいきなり、この人が新しいパパだよって言われて。
は?? ってなったの懐かしいなあ(笑)。
そこからかな、母親の男癖が悪くなったのは。
月1ペースで家に来る男の人が変わっていって、毎晩毎晩、聞きたくもない声だ音だで最悪だった。

結局、母親が浮気相手オチで振られて終わりで、毎回泣いてた母親を慰めてました。
でも新しい男を連れてくる母親のセリフは毎回こうでした。
「この人は大丈夫だから」
それで振られた母親に私が毎回言うセリフは
「だから言ったのに」
本当にドラマかよって思うぐらい散々な数年間。
それで小学5年生あたりから、母親が新しく連れてきた男性がいました。
その人は私にも優しくしてくれて、母親とも長く続いていたので、あ、この人ならワンチャンって思ってました。
そしたら私が小学校卒業の頃にまさかの子どもが出来ちゃった(今の私の弟)。

行動が早いよ〜びっくりだよ〜。
それで出産予定が何と私の誕生日とまるかぶり。
そのうえ逆子だから帝王切開。1週間ぼっち!!
その時の誕生日は一人寂しく家でケーキを食べてたのを覚えてます(笑)。
さあて弟を入れての新生活のはじまり〜って思ったらなんとなんと、弟の父親には家庭がありました。
母親は結局、浮気相手だった。もう〜どこまでドラマなの〜?
そこから私の生活は糞になった。
学校が終わって家に帰ったら母親のお手伝い。
土日も母親のお手伝い。
私の休日ドッコー??

しかも中学2年生になったらまた新しい問題が。
くだらないいじめ。
みんなからの無視は当たり前だし、悪口の手紙が机の中に山盛りも当たり前。
LINEのグループで私の悪口も当たり前。
古典的ないたずらばっかで先生も見て見ぬふり。
どこの漫画だよって気にしないようにしてたけど、やっぱり辛いものは辛くて、学校も休みがちに。
母親には学校に行ってくるって言って、自分で学校に休みの電話を入れて、他校の先輩と遊ぶのが日課になってました。
でも流石に母親にもバレて無理やり学校に行かされて、3年生に上がるまでの数カ月間が本当に地獄でした。

3年生になってからは話せるような人が何人か居たので、特に学校は不自由なく行けましたがやっぱり家では毎日母親のお手伝い。
でも母親が、高校生になったら大丈夫だから、ちゃんとママ一人で見れるからって言ってたからそれに期待してたのに、高校に上がったらお手伝いだったのがベビーシッターに。
もうそろ時給発生してもいいんじゃない?(笑)
しかも今度はお金問題で母親のストレスが溜まる溜まる。
そのストレスで私に当たる当たる。
お前なんかいらないだの弟だけで十分だの、生まなきゃよかった、出て行け、イライラする度に私に当たってくる。
もうなに〜私そんなにメンタル強くない〜。

もう何もかも嫌になって、今年の夏休み前かな? 人生初の家出を決行。
某SNSサイトで父親(仮)のアカウントを見つけて連絡をしたところ、今は日本に住んでいると!! しかもそんなに遠くなく、お家にも来ていいよとの事でお世話になることに。
夏休み期間はずっと父親(仮)のお家でお世話になってたけど、すっごく楽しかったし毎日が気楽だった。
でもやっぱり母親は黙っているわけにもいかず、帰ってこなかったら警察に通報するよって言われて仕方なく夢の家出を終了させてお家に。
そしたら母親も、今までごめんね、ちゃんとママ悪いところ直すから、頑張るからって言ってたからちょっと期待してたのに、なーーーんにも変わってない。

私は専属ベビーシッターでも、ストレス発散用のサンドバッグでもねえんだわ!!!
花の女子高校生なの!!!

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一般社団法人

女子高校生サポートセンターColabo

性的搾取されやすい女子中高生を中心に、10代少女の自立支援を目的とした非営利団体。2011年5月創設、13年に一般社団法人化された。代表理事は仁藤夢乃。主な活動として夜間巡回・相談事業、食事提供支援、自助グループ運営、啓発・研修事業などを掲げている。

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