負け惜しみから、さまざまにへ理屈をこねて自己を正当化し、言い逃れをすることをいう。晋(しん)の孫楚(そんそ)が「石に枕し流れに漱ぐ」と言うべきところを、「石に漱ぎ流れに枕す」と言ってしまったが、相手に指摘されると、「石に漱ぐのは歯を磨くためであり、水の流れを枕にするのは、俗事を聞いた耳を洗うためだ」と強弁したという故事にもとづく。
〔類〕流れに枕し石に漱ぐ
〔出〕晋書(しんじょ)
〔会〕「あんなに負け惜しみの強いやつはいないね」「腐った豆腐食わせたら、これは酢豆腐って珍味だと言いやがった」「石に漱(くちすす)ぎ流れに枕(まくら)すのたぐいだね、あいつは」