本書の目次

  • 【目次より抜粋】

  • 第1章 十字架を背負った少年

    「広島に、悪魔が舞い降りた」でこの作品は始まる。

    「神は忽然と姿をくらまし、人類がまた一歩、堕天使へと近づいた。十四万余りもの貴い生命が、その年のうちに失われる」ような惨状の中、市職員は血と汗を流しながら罹災者の救護、食糧支援に奔走する。

  • 第2章 平和という武器

    広島をどのような街にするのか。

    「在りし日の〝廣島″を甦らせる〝再生″を目指すのか、それとも新たな〝広島″を作り上げる〝創造″を選択すべきか」の模索の中、「平和都市」という方向性に舵を切る。

  • 第3章 百メートルの助走

    「戦後間もなく、この一画に初めて闇市が立った。荒神市場と誰からともなく呼ぶようになった」広島の街には、やがて百メートル道路、平和記念公園が計画され、1946年平和復興祭が開催される。

  • 第4章 焦土の篝火(かがりび)

    「密集したバラックに囲まれ、川向こうには原爆ドーム、借景には遠く二葉山を望むといった何とも殺伐とした」広場で、1947年、第1回平和祭が行われた。GHQの言論統制の中「平和宣言」が世界に向けて発せられ、現在の平和記念式典へと受け継がれていく。

  • 第5章 遥かなる道標(みちしるべ)

    「『国益』ならぬ『市益』を勝ち取るための闘いの第二幕」は、1949年の平和記念都市建設法に結実する。その成立までにはマッカーサーとの交渉を含め「様々な素性や経歴、才能、そして想いを抱いた有名無名の侍たち」による、波瀾万丈とも言える執念のドラマがあった。

  • 第6章 片翼の不死鳥(フェニックス)

    2016年5月27日、オバマ米大統領が広島を訪れる。「原爆投下命令書に署名した米軍の最高司令官が、七一年という歳月を経てようやく被爆地にやってきた」一日と前後の喧騒を追い、「戦後復興の継承」という国際平和文化都市・広島の新たな責務と未来をも問いかける。

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