[主催]
KADOKAWA、角川文化振興財団
[第1回授賞年]
1981年
[解説]
名探偵・金田一耕助を生んだ推理小説作家・横溝正史(1902~81年)の業績を顕彰して、ミステリー小説の新人作家発掘を目的に設けられた。当初は「横溝正史賞」だったが、第21回(2001年)以降、現在の名称となっている。未発表で、エンターテインメントの魅力あふれるミステリー小説を募集している。郵送のほか、ホームページからの応募も可能で、受賞作はKADOKAWAから単行本として刊行される。横溝作品と角川映画の深い関係から、当初は映画化も視野に入れており、第1回(1981年)の斎藤澪「この子の七つのお祝いに」が82年に、第15回(95年)の柴田よしき「女神(ヴィーナス)の永遠」は続編と併せて「女刑事RIKO 聖母の深き淵」として98年に、井上尚登「T.R.Y.」(第19回、99年)は2003年に映画化されている。また、第10回(1990年)で最終候補に残った鈴木光司「リング」は、1998年に映画化され、一大ブームを巻き起こした。そのほか第22~30回(2002~10年)までは、テレビドラマ化を前提としたテレビ東京賞も選ばれていた。
[ジャンル]
小説:広義のミステリ。自作未発表作品に限る。
[募集形態]
公募:ワープロ原稿は40字×40行で88~200枚、手書き原稿は400字詰原稿用紙で350~800枚。別にワープロ原稿は40字×30~50行程度、手書き原稿は400字詰原稿用紙3~5枚程度の結末に至るまでの梗概(こうがい)を添付。
[結果発表]
例年、11月上旬の締め切りで、翌年4月ごろの発表。
[賞品賞金]
大賞は金田一耕助像と賞金400万円。
[選考委員]
有栖川有栖(作家)、恩田陸(作家)、黒川博行(作家)、道尾秀介(作家)
[最近の結果]
木逸裕「虹になるのを待て」(第36回、2016年)、受賞作なし(第35回、2015年)、藤崎翔「神様のもう一つの顔」(第34回、2014年)、伊兼源太郎「アンフォゲッタブル」(第33回、2013年)、菅原蛹「さあ、地獄へ堕ちよう」、河合莞爾「DEAD MAN」(第32回、2012年)、眼鏡もじゅ「リストカット/グラデーション」(第31回、2011年)、伊与原新「お台場アイランドベイビー」(第30回、2010年)
[主催者HP]
http://www.kadokawa.co.jp/contest/yokomizo/
(2016年10月時点)