[主催]
日本SF作家クラブ
[第1回授賞年]
1980年
[解説]
日本SF作家クラブは、1963年に小松左京(1931~2011年)、半村良(1933~2002年)、福島正実(1929~76年)、星新一(1926~97年)、矢野徹(1923~2004年)ら、SF作家、評論家、編集者によって設立された親睦団体。「日本SF大賞」は、当時事務局長だった筒井康隆の主導で、1980年に創設された。小説、評論、マンガ、イラスト、映像、音楽、放送、展示会など、ジャンルやメディアを問わず、前年9月から当年8月までの1年間に発表された広義のSF作品(例えば「はやぶさ帰還」などの出来事や「ボーカロイド」のような製品を含む)の中から選ばれる。同作家クラブの会員及び一般読者やファンから推薦(エントリー)を募り、会員投票により5作品程度に絞り込んだうえで、運営委員会により選定された選考委員の審議を経て決定されている。プロの作家がプロの作家の作品を選ぶという文学賞は、直木賞をはじめ、谷崎潤一郎賞、吉川英治文学賞、山本周五郎賞、柴田錬三郎賞といくつもあるが、SF作品を対象にしたものはこれが初めて。第1回(80年)受賞は堀晃「太陽風交点」、第2回(81年)は井上ひさし「吉里吉里人」だった。
[ジャンル]
広義のSF作品(小説、評論、マンガ、イラスト、映像、音楽、放送、展示会、出来事、製品など、ジャンルやメディアを問わない)
[募集形態]
非公募(一般読者の候補作エントリーあり)
[結果発表]
例年、2月末ごろの発表。
[賞品賞金]
正賞として賞状とトロフィー、副賞として賞金100万円。
[選考委員]
2015年度:北野勇作(作家)、篠田節子(作家)、谷甲州(作家)、長山靖生(歯科医師、評論家)、牧眞司(書評家)
[最近の結果]
谷甲州「コロンビア・ゼロ 新・航空宇宙軍史」、森岡浩之「突変」(第36回、2015年)、藤井太洋「オービタル・クラウド」、長谷敏司「My Humanity」(第35回、2014年)、酉島伝法「皆勤の徒」(第34回、2013年)、月村了衛「機龍警察 自爆条項」、宮内悠介「盤上の夜」(第33回、2012年)、上田早夕里「華竜の宮」(第32回、2011年)、森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」、長山靖生「日本SF精神史」(第31回、2010年)
[主催者HP]
http://sfwj.jp/awards/
(2016年10月時点)