[主催]
1998年まで三井不動産販売、2013年まで清水建設、讀賣新聞社、17年より新潮文芸振興会
[第1回授賞年]
1989年
[解説]
新しいファンタジー文学の開拓と確立、および力量ある新人作家の発掘と育成を目的として、1989年に創設された。大賞のほかに優秀賞も選ばれ、ともに新潮社から単行本として刊行される。もともとは三井不動産販売が創業20周年を記念して創設した文学賞だったが、バブル景気の崩壊で1998年に同社が主催を降りたあとを清水建設が受け継いだ。不動産会社やゼネコンが主催という、珍しい文学賞だった。安野光雅(絵本作家)、井上ひさし(1934~2010年、作家)、高橋源一郎(作家)が選考委員を務めたこともあり、当初は手塚治虫(1928~89年、マンガ家)も予定していたが、設立の年に 亡くなっている。酒見賢一(「後宮小説」で第1回大賞)も、鈴木光司(「楽園」で第2回優秀賞)も、ここからのデビューだった。2013年、惜しまれつつ休止となったが、17年、新潮文芸振興会を主催として再開されることとなった。
[ジャンル]
ファンタジー小説
[募集形態]
公募:日本語で書かれた自作未発表の作品(400字詰原稿用紙300~500枚)、ワープロ原稿の場合は1行40字×30行(400字詰原稿用紙換算枚数を明記)。ほかに2000字程度の梗概(こうがい)と、登場人物一覧を添付。
[結果発表]
2017年の募集期間は6月1~30日、発表は未定。
[賞品賞金]
大賞は賞金300万円。
[選考委員]
2017年度:恩田陸(作家)、萩尾望都(マンガ家)、森見登美彦(作家)
[最近の結果]
古谷田奈月「今年の贈り物」(第25回、2013年)、該当作なし(第24回、2012年)、勝山海百合「さざなみの国」(第23回、2011年)、紫野貴李「わだつみの鎮魂歌」(第22回、2010年)
[主催者HP]
http://www.shinchosha.co.jp/prizes/fantasy/
(2016年10月時点)