[主催]
日本文学振興会
[第1回授賞年]
1935年
[解説]
「文藝春秋」を創刊した菊池寛(1888~1948年)の友人だった作家・直木三十五(1891~1934年)の業績を顕彰し、その名を冠した文学賞。直木の死から1年後の1935年、芥川賞と同時に創設された。もともとは芥川賞同様無名、新進作家対象の新人賞だったが、現在では中堅以上の作家を主な対象として、単行本、または、新聞、雑誌、同人誌などに発表された長短編の大衆文芸作品の中から選ばれている。年2回の実施で、上期は前年12月から当年5月までに、下期は6月から11月までに発表されたものの中から、それぞれ、7月中旬、翌年1月中旬に選考会を開いて決定され、受賞作は「オール讀物」9月号、3月号に掲載される。第1回受賞は川口松太郎の「鶴八鶴次郎・風流深川唄 その他」。例年、選考会は東京の料亭・新喜楽で行われる。純文学における芥川賞同様、大衆文学の分野では最も権威ある賞の一つとされる。
[ジャンル]
小説:大衆文芸作品
[募集形態]
非公募
[結果発表]
例年、7月と1月の発表。
[賞品賞金]
正賞の懐中時計と、副賞として賞金100万円。
[選考委員]
浅田次郎(作家)、伊集院静(作家)、北方謙三(作家)、桐野夏生(作家)、高村薫(作家)、林真理子(作家)、東野圭吾(作家)、宮城谷昌光(作家)、宮部みゆき(作家)
[最近の結果]
恩田陸「蜜蜂と遠雷」(第156回、2016年下期)、荻原浩「海の見える理髪店」(第155回、2016年上期)、青山文平「つまをめとらば」(第154回、2015年下期)、東山彰良「流」(第153回、2015年上期)、西加奈子「サラバ!」(第152回、2014年下期)、黒川博行「破門」(第151回、2014年上期)、朝井まかて「恋歌(れんか)」、姫野カオルコ「昭和の犬」(第150回、2013年下期)、桜木紫乃「ホテルローヤル」(第149回、2013年上期)、朝井リョウ「何者」、安部龍太郎「等伯」(第148回、2012年下期)、辻村深月「鍵のない夢を見る」(第147回、2012年上期)、葉室麟「蜩ノ記(ひぐらしのき)」(第146回、2011年下期)、池井戸潤「下町ロケット」(第145回、2011年上期)、木内昇「漂砂(ひょうさ)のうたう」、道尾秀介「月と蟹」(第144回、2010年下期)、中島京子「小さいおうち」(第143回、2010年上期)
[主催者HP]
http://www.bunshun.co.jp/award/index.htm
(2017年02月時点)