[主催]
日本文学振興会
[第1回授賞年]
1994年
[解説]
社会派推理小説のジャンルを確立し、歴史・時代小説やノンフィクション、近現代史にも取り組んだ松本清張(1909~92年)の業績を顕彰して1993年に創設。当初は短編が対象で、「広義の推理小説、歴史・時代小説」とされていたが、第6回(99年)からは長編小説に切り替わり、第11回(2004年)からはジャンルを問わない良質のエンターテインメント作品を募集している。受賞作は文藝春秋社から単行本として刊行される。第1回(1994年)受賞は葉治英哉「マタギ物見隊顛末」。第5回(98年)受賞の横山秀夫 「陰の季節」は2000~04年と16年にTBSでドラマ化、また第11回(04年)の山本兼一 「火天の城」は09年東映で映画化されている。「烏に単は似合わない」で第19回(12年)に受賞し、続編を含む「八咫烏(やたがらす)」シリーズで人気を博す阿部智里は、当時20歳の大学生で、史上最年少受賞だった。
[ジャンル]
長編小説(エンターテインメント作品)
[募集形態]
公募:自作未発表の日本語作品(プロ・アマ問わず)、400字詰原稿用紙300~600枚、ワープロ原稿は40字×30行(400字詰原稿用紙3枚とカウント)
[結果発表]
例年、11月末の締め切りで、翌年4月下旬ごろの発表。
[賞品賞金]
正賞の時計と、副賞として賞金500万円。
[選考委員]
石田衣良(作家)、角田光代(作家)、中島京子(作家)、葉室麟(作家)、三浦しをん(作家)
[最近の結果]
蜂須賀敬明「待ってよ」(第23回、2016年)、額賀澪「ウインドノーツ」(第22回、2015年)、未須本有生「推定脅威」(第21回、2014年)、山口恵以子「月下上海」(第20回、2013年)、阿部智里「烏に単は似合わない」(第19回、2012年)、青山文平「白樫の樹の下で」(第18回、2011年)、村木嵐「マルガリータ」(第17回、2010年)
[主催者HP]
http://www.bunshun.co.jp/shinkoukai/award/index.html
(2016年10月時点)