[主催]
野間文化財団
[第1回授賞年]
1941年
[解説]
講談社の野間文化財団が主催する文学賞で、新人を対象にした「野間文芸奨励賞」とともに1941年に創設された。当初は作家個人に与えられるもので、第1回受賞は真山青果(1878~1948年)、第2回は該当者なし、第3回が幸田露伴(1867~1947年)だった。ただ、当時は戦争中の物資不足もあって、文学賞もどちらかというと作家への生活支援だった観がある。戦後しばらく中断があったが、53年から再開された。再開後は、小説、ノンフィクション、評論・随筆等を対象として、既刊の作品に対して贈られている。児童向けの童話やノンフィクションを対象にした野間児童文芸賞(63年創設)、新人賞としての野間文芸新人賞(79年に「野間文芸奨励賞」を改称して再開)と並んで「野間三賞」と呼ばれている。
[ジャンル]
小説、評論・随筆等
[募集形態]
非公募
[結果発表]
例年、11月の発表。
[賞品賞金]
賞牌と、副賞として賞金300万円。
[選考委員]
奥泉光(作家)、佐伯一麦(作家)、高橋源一郎(作家)、多和田葉子(作家)、町田康(作家)
[最近の結果]
堀江敏幸「その姿の消し方」(第69回、2016年)、長野まゆみ「冥途あり」(第68回、2015年)、笙野頼子「未闘病記」(第67回、2014年)、保坂和志「未明の闘争」(第66回、2013年)、山田詠美「ジェントルマン」(第65回、2012年)、多和田葉子「雪の練習生」(第64回、2011年)、村田喜代子「故郷のわが家」(第63回、2010年)
[主催者HP]
http://www.kodansha.co.jp/award/noma-bungei.html
(2016年10月時点)