[主催]
小熊秀雄賞市民実行委員会
[第1回授賞年]
1968年
[解説]
詩人の小熊秀雄(1901~40年)の業績を顕彰して、旭川市によって創設された。2006年に、旭川市が翌07年の第40回で終了と予告したことに全国から惜しむ声が相次ぎ、新たに市民実行委員会を発足させて継続されることになった。前年1年間に刊行された詩集(発行日を明示した奥付のあるもの)に対して贈られている。小熊秀雄は北海道小樽生まれ。職業を転々としたのち旭川新聞の記者となって詩作をはじめ、同紙文芸欄に詩や絵を発表。27歳で東京に出て、長崎町(現・豊島区西部)に住み、長編叙事詩集「飛ぶ橇」などを発表。いくつものアトリエ群があり、多くの芸術家が住む池袋、椎名町、長崎町周辺をパリの芸術家村モンパルナスになぞらえて「池袋モンパルナス」と呼び、寺田政明(1912~89年、俳優・寺田農の父)ら画家や彫刻家、音楽家たちと交流した。
[ジャンル]
詩歌:日本語で書かれた詩集
[募集形態]
公募(他の公募賞受賞作は不可)
[結果発表]
例年、1月末の締め切りで、4月中旬の発表。
[賞品賞金]
正賞の「詩人の椅子」と、副賞として賞金30万円。
[選考委員]
アーサー・ビナード(詩人・エッセイスト)、石本裕之(詩人)、佐川亜紀(詩人)、堀川真(絵本作家)
[最近の結果]
網谷厚子「魂魄風(まぶいかじ)」(第49回、2016年)、中島悦子「藁の服」(第48回、2015年)、該当作なし(第47回、2014年)、与那覇幹夫「ワイドー沖縄」、大江麻衣「にせもの」(第46回、2013年)、該当作なし(第45回、2012年)、酒井一吉「鬼の舞」(第44回、2011年)、花崎皋平「アイヌモシリの風に吹かれて」(第43回、2010年)
[主催者HP]
http://www.ogumahideo-prize.jp/
(2016年10月時点)