[主催]
資生堂
[第1回授賞年]
1983年
[解説]
資生堂がメセナ(芸術文化支援活動)の一環として主催している現代詩の文学賞。「美を伝えることばの力を高めたい」という思いから、詩人でフランス文学者の宗左近(1919~2006年)の協力を得て、1983年に創設した。前年9月から当年8月に発行されたすべての詩集の中から、最も優れた一冊に贈られる。選評は10月中旬、資生堂の企業文化誌「花椿」(2016年6月からweb版に移行、同年秋より季刊誌も発行)誌上。第1回(83年)は、戦後「歴程」などに参加した元日本現代詩人会会長の安西均(1919~94年)「暗喩の夏」が受賞、その後も、谷川俊太郎「よしなしうた」(第3回、1985年)、大岡信「故郷の水へのメッセージ」(第7回、1989年)、稲川方人「2000光年のコノテーション」(第9回、1991年)、高橋睦郎「旅の絵」(第11回、1993年)、小池昌代「永遠に来ないバス」(第15回、1997年)と、長く詩壇を支えてきた詩人の受賞が多いが、勤め人や主婦の傍ら詩作を続けてきた人の作品にも光を当てている。
[ジャンル]
詩歌:詩集(現代詩)
[募集形態]
非公募
[結果発表]
例年、9月に発表。
[賞品賞金]
特製香水入れと、副賞として賞金100万円。
[選考委員]
第34回(2016年):池井昌樹(詩人)、小池昌代(詩人)、佐々木幹郎(詩人)、杉本真維子(詩人)
[最近の結果]
伊藤悠子「まだ空はじゅうぶん明るいのに」(第34回、2016年)、最果タヒ「死んでしまう系のぼくらに」(第33回、2015年)、石牟礼道子「祖さまの草の邑」(第32回、2014年)、藤原安紀子「ア ナザ ミミクリ」(第31回、2013年)、城戸朱理「漂流物」(第30回、2012年)、季村敏夫「ノミトビヒヨシマルの独言」(第29回、2011年)、有働薫「幻影の足」(第28回、2010年)
[主催者HP]
https://www.shiseidogroup.jp/beauty-art/gendaishi/
(2016年10月時点)