[主催]
角川文化振興財団
[第1回授賞年]
1955年
[解説]
歌壇に新しい開花をもたらす才能の発掘を目的として、1955年、「角川俳句賞」と共に創設された文学賞。以来、60余年にわたり歌人への登竜門として、短歌界をリードする多彩な人材を生み出してきた。未発表の短歌50首を一連として募集、編集部によって30篇前後に絞られたあと、選考委員の合議によって選ばれている。河野裕子は「桜花の記憶」で第15回(1969年)の受賞。2010年にがんで亡くなったが、夫の永田和宏とともに宮中歌会始の選者を務めた歌人おしどり夫婦で、その死まで40年にわたって相聞歌を交わし続けた。俵万智は「八月の朝」で第32回(1986年)の受賞。短歌の世界に日常会話を気ままに取り入れた「サラダ記念日」で短歌ブームを巻き起こした。
[ジャンル]
詩歌:短歌
[募集形態]
公募:未発表短歌50首
[結果発表]
例年、5月末の締め切りで、10月の発表。
[賞品賞金]
賞状、記念品と、副賞として賞金30万円。
[選考委員]
小池光(歌人)、島田修三(歌人)、米川千嘉子(歌人)、東直子(歌人)
[最近の結果]
佐佐木定綱「魚は机を濡らす」、竹中優子「輪をつくる」(第62回、2016年)、鈴木加成太「革靴とスニーカー」(第61回、2015年)、谷川電話「うみべのキャンバス」(第60回、2014年)、吉田隼人「忘却のための試論」、伊波真人「冬の星図」(第59回、2013年)、藪内亮輔「花と雨」(第58回、2012年)、立花開「一人、教室」(第57回、2011年)、大森静佳「硝子の駒」(第56回、2010年)
[主催者HP]
http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/contest/kadokawa_tanka/
(2016年10月時点)