[主催]
角川文化振興財団
[第1回授賞年]
1967年
[解説]
KADOKAWAグループによる、短歌、俳句部門の文学賞の一つ。「角川短歌賞」「角川俳句賞」などが新人を対象としているのに対し、ベテランに贈られる短歌賞として、俳句の「蛇笏賞」とともに創設された。主催者側では、短歌界の最高の業績をたたえる大賞と位置づけている。前年1~12月の1年間に刊行された歌集を対象に選ばれている。角川書店創業者の角川源義(1917~75年)が学生時代に師事し、敬愛してやまなかった折口信夫(1887~1953年)の業績を顕彰しての賞で、「迢空賞」という賞名も折口の歌人名・釈迢空によっている。折口信夫は大阪の生まれ。民俗学者としては柳田国男(1875~1962年)に師事したが、そこから独自の民俗観を築き、柳田と並び称される。また句読点、分かち書き、改行など、独自のスタイルを駆使する歌人として揺るぎない名声を勝ち得、国文学者としても高く評価されている。さらには詩集や「死者の書」などの小説も残した。近年、著作の再版もあって若者の間にも人気が広がっている。
[ジャンル]
詩歌:短歌(歌集)
[募集形態]
非公募
[結果発表]
例年、4月の発表。
[賞品賞金]
賞状、記念品と、副賞として賞金100万円。
[選考委員]
岡野弘彦(歌人)、佐佐木幸綱(歌人)、高野公彦(歌人)、馬場あき子(歌人)
[最近の結果]
大島史洋「ふくろう」(第50回、2016年)、該当作なし(第49回、2015年)、玉井清弘「屋嶋」(第48回、2014年)、米川千嘉子「あやはべる」(第47回、2013年)、渡辺松男「蝶」(第46回、2012年)、島田修三「蓬歳断想録」(第45回、2011年)、坂井修一「望楼の春」(第44回、2010年)
[主催者HP]
http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/kensyou/dakotu/
(2016年10月時点)