[主催]
俳人協会
[第1回授賞年]
1962年
[解説]
俳句文芸の創造的発展とその普及を図り、もってわが国文化の向上に寄与することを目的として俳人・中村草田男(1901~83年)らが1961年に設立した俳人協会が、設立時から主催する文学賞。「俳人協会新人賞」(77年~)、「俳人協会評論賞」(79年~)、俳人協会評論新人賞(79年~)と併せて俳人協会四賞とも呼ばれる。前年10月から当年9月までの1年間に刊行された協会員の句集の中から選ばれている。中村草田男は、外交官の長男として中国の廈門(アモイ)に生まれる。幼時に日本に戻り東京および愛媛で少年~青年期を送った。東京帝国大学(当時)入学後、高浜虚子(1874~1959年)に師事して俳句の道に入る。卒業後は成蹊学園で教鞭をとる一方、「ホトトギス」同人として頭角を現した。俳句を通じて人間の内面を深く表現しようとするその作風は、加藤楸邨(1905~93年)や石田波郷(1913~69年)らとともに「人間探求派」と呼ばれる。「長子」「火の鳥」と二つの句集を出したのち、41年俳誌「萬緑」を主宰。47年創立の現代俳句協会にも参加したが、意見対立から袂を分かち、61年、新たに俳人協会を設立して初代会長に就いた。
[ジャンル]
詩歌:句集
[募集形態]
非公募:俳人協会会員の句集(ただし過去に同賞または現代俳句協会賞、茅舎賞、蛇笏賞、芸術選奨などを受賞した者は原則として対象外)
[結果発表]
例年、1月の発表。
[賞品賞金]
記念額と、賞金20万円。
[選考委員]
詳細未発表
[最近の結果]
柏原眠雨「夕雲雀」(第55回、2016年)、若井新一「雪形」(第54回、2015年)、大石悦子「有情」(第53回、2014年)、片山由美子「香雨」(第52回、2013年)、辻田克巳「春のこゑ」、山本洋子「夏木」(第51回、2012年)、斎藤夏風「辻俳諧」(第50回、2011年)、榎本好宏「祭詩」、栗田やすし「海光」(第49回、2010年)
[主催者HP]
http://www.haijinkyokai.jp/event/prize-list.html
(2016年10月時点)