[主催]
日本エッセイスト・クラブ
[第1回授賞年]
1953年
[解説]
日本エッセイスト・クラブは、1951年、評論家やエッセイストなどが集まって設立された文学団体。発足時には理事や顧問などとして、大宅壮一、河盛好蔵、中谷宇吉郎、大内兵衛、辰野隆、長谷川如是閑といった論壇の重鎮が名を連ねている。その翌年、新人エッセイストの発掘を目的に「日本エッセイスト・クラブ賞」が創設された。小説などの創作作品を除く随想、評論、ノンフィクション、伝記、研究、ドキュメント、旅行記など、エッセーを広い範囲でとらえた作品を対象とし、前年4月から当年3月までの1年間に刊行された作品の中から選ばれている。毎回、原則として2点が選ばれ、同クラブの正会員(個人会員)、及び共同著作の作品は対象外となっている。第2回受賞の秋山ちえ子は、担当していたラジオ番組が受賞対象で、それがエッセイストとしてのデビューになった。
[ジャンル]
評論、随筆他
[募集形態]
公募:原則として会員推薦および出版社推薦だが、著者からの直接応募も可。
[結果発表]
例年、3月中旬の締め切りで、6月上旬の発表。
[賞品賞金]
正賞として賞状、副賞として賞金各50万円(1人受賞100万円、3人受賞30万円)。
[選考委員]
詳細未発表。
[最近の結果]
阿部菜穂子「チェリー・イングラム」、温又柔「台湾生まれ 日本語育ち」、原彬久「戦後政治の証言者たち」(第64回、2016年)、磯田道史「天災から日本史を読みなおす」(第63回、2015年)、後藤秀機「天才と異才の日本科学史」、佐々木健一「辞書になった男」(第62回、2014年)、尾崎俊介「S先生のこと」(第61回、2013年)、井口隆史「安部磯雄の生涯」、小池光「うたの動物記」(第60回、2012年)、田中伸尚「大逆事件」、内田洋子「ジーノの家」(第59回、2011年)、秋尾沙戸子 「ワシントンハイツ」(第58回、2010年)
[主催者HP]
http://essayistclub.jp/
(2016年10月時点)