[主催]
角川文化振興財団
[第1回授賞年]
1955年
[解説]
俳壇に清新な風を吹き込む才能の発掘を目的として、1955年、「角川短歌賞」と共に創設された文学賞。創設以来半世紀を超え、「俳壇の芥川賞」と呼ばれて、俳人への登竜門として数多くの新人を生み出してきた。未発表の俳句50句を1エントリーとして募集。編集部によってあらかじめ候補作が絞られたあと、選考委員の合議によって選ばれている。黛まどかは「B面の夏」で第40回(1994年)の奨励賞を受賞。その後96年に女性のための俳句雑誌「月刊ヘップバーン」を創刊したり、99年にはスペインのサンティアゴ巡礼路800キロを踏破したりして話題を呼んだ。俳句界には、心理学や医学、科学を専門にする人が少なくない。例えば「小海線」で第50回(2004年)受賞の仲寒蝉は内科医だし、「投函」で第56回(2010年)の受賞となった山口優夢は新聞記者だが、大学時代は火星の地質研究をしていた。
[ジャンル]
詩歌:俳句
[募集形態]
公募:未発表俳句50句
[結果発表]
例年、5月末の締め切りで、10月の発表。
[賞品賞金]
賞状、記念品と、副賞として賞金30万円。
[選考委員]
小澤實(「澤」主宰)、高野ムツオ(「小熊座」主宰)、仁平勝(「件」同人)、正木ゆう子(「紫薇」同人)
[最近の結果]
松野苑子「遠き船」(第62回、2016年)、遠藤由樹子「単純なひかり」(第61回、2015年)、柘植史子「エンドロール」(第60回、2014年)、清水良郎「風のにほひ」(第59回、2013年)、広渡敬雄「間取図」(第58回、2012年)、永瀬十悟「ふくしま」(第57回、2011年)、望月周「春雷」、山口優夢「投函」(第56回、2010年)
[主催者HP]
http://www.kadokawa-zaidan.or.jp/contest/kadokawa_haiku/
(2016年10月時点)