[主催]
集英社
[第1回授賞年]
1977年
[解説]
「すばる」は集英社が1970年に創刊した文芸誌で、当初は季刊誌だったが、76年に隔月刊誌となり、79年からは月刊となっている。公募のすばる文学賞は77年に始まった。柴田錬三郎賞、小説すばる新人賞、開高健ノンフィクション賞とともに「集英社出版四賞」と呼ばれる。87年創刊の大衆文芸誌「小説すばる」に対し、「すばる」は純文学志向で、受賞作、掲載作は芥川賞候補にのぼることも少なくない。新人による未発表の中・長編小説が対象。年齢、国籍も問わないが、最近の傾向として若年層の受賞が目立つ。第5回(81年)の本間洋平「家族ゲーム」は83年にATGから、第10回(86年)の本城美智子「十六歳のマリンブルー」は90年にパル企画から、第20回(96年)のデビット・ゾペティ「いちげんさん」は2000年にスカイプランニングから、第27回(03年)の金原ひとみ「蛇にピアス」は08年にギャガ・コミュニケーションズからそれぞれ映画化されている。
[ジャンル]
小説:中・長編
[募集形態]
公募:(400字詰100~300枚、ワープロ原稿は30字×40行で400字換算枚数を明記)
[結果発表]
例年、3月末の締め切りで、9月上旬の発表。
[賞品賞金]
正賞の記念品と、副賞として賞金100万円。
[選考委員]
江國香織(作家)、奥泉光(作家)、角田光代(作家)、高橋源一郎(作家)、堀江敏幸(作家)
[最近の結果]
春見朔子「そういう生き物」(第40回、2016年)、黒名ひろみ「温泉妖精」(第39回、2015年)、足立陽「島と人類」、上村亮平「その静かな、小さな声」(第38回、2014年)、奥田亜希子「アナザープラネット」、金城孝祐「完全な銀」(第37回、2013年)、新庄耕「狭小邸宅」、高橋陽子「黄金の星の庭」(第36回、2012年)、澤西祐典「フラミンゴの村」(第35回、2011年)、米田夕歌里「トロンプルイユの星」(第34回、2010年)
[主催者HP]
http://subaru.shueisha.co.jp/bungakusho/
(2016年10月時点)