[主催]
吉川英治国民文化振興会
[第1回授賞年]
1967年
[解説]
「鳴門秘帖」や「宮本武蔵」をはじめ、数々の大作で幅広い読者を獲得した国民作家・吉川英治(1892~1962年)の希望により1962年に創設された「吉川英治賞」を受け継ぎ、67年、吉川英治国民文化振興会の主催で「吉川英治文化賞」とともに創設された。現在では「吉川英治文学新人賞」「吉川英治文庫賞」と併せて、4つの「吉川英治賞」がある。新人育成を目的とした前身の賞に対し、こちらは大衆文学のベテラン作家の作品を対象とする。受賞者も、松本清張(第1回、67年)、山岡荘八(第2回、68年)、柴田錬三郎(第4回、70年)、司馬遼太郎(第6回、72年)、水上勉(第7回、73年)、城山三郎(第9回、75年)、池波正太郎(第11回、77年)、杉本苑子(第12回、78年)、黒岩重吾、渡辺淳一(第14回、80年)、宮尾登美子(第17回、83年)、井上ひさし、藤沢周平(第20回、86年)と巨匠がそろう。また近年では、高橋克彦(第34回、2000年)、伊集院静(第36回、02年)、北方謙三(第38回、04年)、宮部みゆき(第41回、07年)、浅田次郎(第42回、08年)、大沢在昌(第48回、14年)など、1980年創設の吉川英治文学新人賞に次いで受賞する作家も多くなっている。
[ジャンル]
小説
[募集形態]
非公募
[結果発表]
例年、3月の発表。
[賞品賞金]
賞牌と、 副賞として賞金300万円。
[選考委員]
浅田次郎(作家)、五木寛之(作家)、北方謙三(作家)、林真理子(作家)、平岩弓枝(作家)、宮城谷昌光(作家)
[最近の結果]
赤川次郎「東京零年」(第50回、2016年)、逢坂剛「平蔵狩り」(第49回、2015年)、大沢在昌「海と月の迷路」、東野圭吾「祈りの幕が下りる時」(第48回、2014年)、小池真理子「沈黙のひと」(第47回、2013年)、夢枕獏「大江戸釣客伝(上・下)」(第46回、2012年)、森村誠一「悪道」(第45回、2011年)、重松清「十字架」(第44回、2010年)
[主催者HP]
http://www.kodansha.co.jp/about/nextgeneration/22007
(2016年10月時点)