[主催]
集英社、一ツ橋綜合財団
[第1回授賞年]
1988年
[解説]
作家・柴田錬三郎(1917~78年)の業績を顕彰する文学賞で、主に大衆小説の分野で真に広汎な読者を魅了しうる作家と作品に贈られる。すばる文学賞、小説すばる新人賞、開高健ノンフィクション賞とともに「集英社出版四賞」と呼ばれる。前年7月から当年6月までの1年間に刊行された小説が対象。主な受賞者・受賞作には、北方謙三「破軍の星」(第4回、91年)、白石一郎「戦鬼たちの海」(第5回、92年)、半村良「かかし長屋」(第6回、93年)、伊集院静「機関車先生」(第7回、94年)、林真理子「白蓮れんれん」(第8回、95年)、夢枕獏「神々の山嶺(いただき)(上・下)」(第11回、98年)、浅田次郎「壬生義士伝(上・下)」(第13回、2000年)、桐野夏生「残虐記」(第17回、04年)などがある。柴田錬三郎は岡山の生まれ。慶應義塾大学の医学部予科に進んだが、文学部に移り、「三田文學」で作家の道に入った。一世を風靡(ふうび)した剣豪小説「眠狂四郎」シリーズをはじめ、「柴錬水滸伝」「徳川太平記」など、斬新で想像力豊かな歴史・時代小説や伝奇小説で知られるが、大学時代に傾倒した魯迅など、中国文学の研究者でもあった。
[ジャンル]
小説
[募集形態]
非公募
[結果発表]
例年、10月の発表。
[賞品賞金]
正賞の記念品と、副賞として賞金300万円。
[選考委員]
伊集院静(作家)、長部日出雄(作家)、桐野夏生(作家)、津本陽(作家)、林真理子(作家)
[最近の結果]
井上荒野「赤へ」(第29回、2016年)、中島京子「かたづの!」(第28回、2015年)、木内昇「櫛挽道守」(第27回、2014年)、東野圭吾「夢幻花」(第26回、2013年)、角田光代「紙の月」(第25回、2012年)、京極夏彦「西巷説百物語」(第24回、2011年)、吉田修一「横道世之介」(第23回、2010年)
[主催者HP]
http://www.shueisha.co.jp/shuppan4syo/sibaren/index.html
(2016年10月時点)