[主催]
吉川英治国民文化振興会
[第1回授賞年]
1980年
[解説]
国民作家・吉川英治(1892~1962年)の功績を記念し、人材発掘と資料の収集・保存を目的として設立された吉川英治国民文化振興会が主催する「吉川英治賞」の一つ。「吉川英治文学賞」がベテランを対象としているのに対し、大衆小説の新人作家の登竜門になっている。前年1月から12月までに掲載、刊行された作品が対象。「最も将来性のある新人に贈られる」としているが、ある程度実績を積んだ受賞者が多い。栗本薫「絃の聖域」(第2回、1981年)、北方謙三「眠りなき夜」(第4回、83年)、連城三紀彦「宵待草夜情」(第5回、84年)、船戸与一「山猫の夏」(第6回、85年)、高橋克彦「総門谷」(第7回、86年)、清水義範「国語入試問題必勝法」(第9回、88年)、椎名誠「犬の系譜」(第10回、89年)、伊集院静「乳房」、大沢在昌「新宿鮫」(第12回、91年)、浅田次郎「地下鉄に乗って」(第16回、95年)、馳星周「不夜城」(第18回、97年)、花村萬月「皆月」(第19回、98年)など、のちに大きく羽ばたく精鋭が顔をそろえている。
[ジャンル]
小説
[募集形態]
非公募
[結果発表]
例年、3月の発表。
[賞品賞金]
賞牌と、 副賞として賞金100万円。
[選考委員]
伊集院静(作家)、大沢在昌(作家)、恩田陸(作家)、京極夏彦(作家)、高橋克彦(作家)
[最近の結果]
薬丸岳「Aではない君と」(第37回、2016年)、西條奈加「まるまるの毬」(第36回、2015年)、和田竜「村上海賊の娘(上・下)」(第35回、2014年)、伊東潤「国を蹴った男」、月村了衛「機龍警察 暗黒市場」(第34回、2013年)、西村健「地の底のヤマ」(第33回、2012年)、辻村深月「ツナグ」(第32回、2011年)、池井戸潤「鉄の骨」、冲方丁「天地明察」(第31回、2010年)
[主催者HP]
http://www.kodansha.co.jp/about/nextgeneration/22007
(2016年10月時点)