[主催]
集英社
[第1回授賞年]
1988年
[解説]
集英社が発行している月刊文芸誌「小説すばる」の新人文学賞。柴田錬三郎賞、すばる文学賞、開高健ノンフィクション賞とともに、「集英社出版四賞」と呼ばれる。新人による未発表の長編小説が対象。受賞作は単行本として出版される。同じ集英社の「すばる」が純文学志向であるのに対し、こちらは大衆文学を対象とする。花村萬月「ゴッド・ブレイス物語」(第2回、1989年)、篠田節子「絹の変容」(第3回、90年)、佐藤賢一「ジャガーになった男」(第6回、93年)、村山由佳「天使の卵(エンジェルス・エッグ)」(第6回、93年)、 熊谷達也「ウエンカムイの爪」、荻原浩「オロロ畑でつかまえて」(第10回、97年)、三崎亜記「となり町戦争」(第17回、2004年)などが、ここから作家デビューを果たした。最近では、三崎亜記の受賞作「となり町戦争」が渡辺謙作の監督で、朝井リョウの「桐島、部活やめるってよ」(第22回、09年)が吉田大八の監督で映画化されている。
[ジャンル]
小説:未発表の長編
[募集形態]
公募:400字詰200~500枚、ワープロ原稿は40字×30行で400字詰換算枚数を明記。別に400字詰3枚程度の梗概(こうがい)が必要。
[結果発表]
例年、3月末の締め切りで、10月発売の11月号で発表。
[賞品賞金]
正賞の記念品と、副賞として賞金200万円。
[選考委員]
阿刀田高(作家)、五木寛之(作家)、北方謙三(作家)、宮部みゆき(作家)、村山由佳(作家)
[最近の結果]
青羽悠「星に願いを、そして手を。」(第29回、2016年)、渡辺優「ラメルノエリキサ」(第28回、2015年)、中村理聖「砂漠の青がとける夜」(第27回、2014年)、周防柳「翅(はね)と虫(むし)ピン」(第26回、2013年)、櫛木理宇「赤と白」、行成薫「マチルダ」(第25回、2012年)、橋本長道「サラの柔らかな香車」(第24回、2011年)、畑野智美「国道沿いのファミレス」、安田依央「百狐狸斉放(たぶらかし)」(第23回、2010年)
[主催者HP]
http://syousetsu-subaru.shueisha.co.jp/shinjin/index.html
(2016年10月時点)