[主催]
講談社
[第1回授賞年]
2006年
[解説]
講談社主催で、1963年の創設以来多くの人気作家を世に送り出してきた「小説現代新人賞」(年2回)が、2006年に従来の短編募集を長編に切り替えて再出発。現代、時代、恋愛、推理、サスペンス、SFなど、ジャンルを問わず、未発表の小説を募集している。賞金300万円は、小説誌の新人賞としては最高額。受賞作は「小説現代」に抄録掲載されたあと、単行本として刊行される。前身の小説現代新人賞を受けて本格デビューした作家には、五木寛之「さらばモスクワ愚連隊」(第6回、1966年)、赤江瀑「ニジンスキーの手」(第15回、70年)、皆川博子「アルカディアの夏」(第20回、73年)、志茂田景樹「やっとこ探偵」(第27回、76年)、橋本治「桃尻娘」(佳作:第29回、77年)らがいる。なお、伊集院静も「小説現代」でデビューしているが、新人賞は受けていない。
[ジャンル]
小説:未発表の長編
[募集形態]
公募:400字詰250~500枚、ワープロ原稿は30字×40行で83~167枚(400字詰め原稿用紙換算の枚数を明記)、別に800~1200字程度の梗概(こうがい)が必要。
[結果発表]
例年、1月末の締め切りで、7月ごろの発表。
[賞品賞金]
賞状と副賞として賞金300万円。
[選考委員]
石田衣良(作家)、伊集院静(作家)、角田光代(作家)、花村萬月(作家)
[最近の結果]
泉ゆたか「お師匠さま、整いました!」(第11回、2016年)、坂上琴「ヒモの穴」(第10回、2015年)、小島環「三皇の琴 天地を鳴動さす」(第9回、2014年)、中澤日菜子「柿の木、枇杷も木」(第8回、2013年)、西田耕二「指月(しげつ)の筒」(第7回、2012年)、長浦縁真「赤刃(せきじん)」(第6回、2011年)、塩田武士 「盤上のアルファ」(第5回、2010年)
[主催者HP]
http://shousetsu-gendai.kodansha.co.jp/prize/
(2016年10月時点)