日本趣味。19世紀後半、日本のパリ万国博、ロンドン万国博への参加をきっかけに、日本の浮世絵や工芸品がヨーロッパで脚光を浴び、ジャポニスムが流行した。絵画ではモネやゴッホなど印象派を中心に影響を与えたが、ファッションでも素材に日本の織物の手法や図柄が取り入れられたり、キモノ袖や、前身頃の打ち合わせなど、平面的、直線的なデザインが、取り入れられるようになった。'94~'95秋冬パリコレクションでキモノにヒントを得たコートやドレスなどを、山本耀司やラクロワが発表して話題になったほか、1994年4~6月、京都国立近代美術館で開催された「モードのジャポニスム展」で、130点の海外からの衣装が展示されるなど、ジャポニスムが注目を集めている。