1960年代後半から70年代前半にかけてのファッション。この時代は既成社会に対し、異議申し立てをした反体制の時代であり、カウンターカルチャー(対抗文化)の時代である。風俗的にはロンドンのストリートファッションや、サンフランシスコから発生したヒッピールックがある。デザイナーの世界でもサンローラン、カルダン、クレージュなどがプレタポルテを手がけ、ミニやパンツなどを発表し、ファッションのカジュアル化を進めた。現在この時代をほうふつさせるものとして、チュニック、マント、パンタロン、手編みのモチーフつなぎ、ハイゲージのアンサンブルニット、リブ(畝〈うね〉編み)ニットがあり、素材面でもフェイクファー、ミックスツイード、コーデュロイ、ベルベットなどがある。