オートは高等な、クチュールは仕立て、縫製の意。高級洋装店、または専属デザイナーによる特定の客への特別仕立ての注文服をさす。ライフスタイルの変化や、ファッション人口の若年化により、今日では、プレステージを利用してのプレタポルテ(既製服)や、靴やバッグなどの小物、香水、ライセンス事業の売り上げが大きい。1995年頃からは若手デザイナーを起用しての世代交代が進み、老舗ブランドも若返りを図っている。'96~'97年のパリのプレタポルテコレクションでは、ジバンシィ(ジョン・ガリアーノ)、グレ(フレデリック・モリナック)、バレンシアガ(ティミ・スター)、ランバン(オシマール・ベルソラート)などオートクチュール系のブランドがイメージを一新して注目された。