パリ、ミラノ、ロンドン、ニューヨーク、東京の5都市で行われている大規模な国際的コレクションに加え、最近、台頭してきたのがスペインのコレクション(レディースはマドリード、メンズはバルセロナ)である。1992年にはバルセロナ・オリンピック、EC統合、セビリアの万国博、コロンブス500年祭と国家行事が目白押しのスペインでは、国際化のため国をあげてファッションに力を注いでいる。例えばマドリードのシベレスコレクションの費用1億2000万ペセタ(約1億3700万円)は政府と自治体で出資している。
デザインの特徴は、素材やシルエットに立体感があり、フラメンコや闘牛士などスペイン独特のテースト(味わい)があること。主なデザイナーは、マヌエル・ピーニャとヘスス・デル・ポソ。ブランドではロエベ。または注目の新人シビラはミラノでコレクションを開催している。