オリジナルブランドの普及版をいう。かつてオートクチュールのメゾンがプレタポルテを出したように、今日ではプレタポルテといえども、クリエーティブなデザイナーのオリジナルブランドは、デザイン的にも価格面でも限られた人のものになりつつある。そこで、オリジナルブランドのステータスを守りながら拡販をねらうという営業政策上の要請から、ディフュージョンブランド(diffusion brand)が次々に登場している。「エンポリオ・アルマーニ」 「ステューディオ・バイ・フェレ」 「イグザンプル・バイ・ミッソーニ」 「ゴルチエ・ジュニア」 「コンポジション・バイ・ケンゾータカダ」など、オリジナルコレクションの感性を残しながらリーズナブルな値段で提供しようとするもの。いま一つの意味は、同じデザイナーの異なるコンセプトによる2番目のブランド(オリジナルブランドパート2)をさす場合もある。