民族特有の文化を取り入れたファッションのことであるが、エスニックという場合は「少数民族」や「異教徒」を指し、ユダヤ・キリスト教文化圏以外の民族をいう場合が多い。アジア、アラブ、アフリカ、南米などがイメージソースとされる。最近は中国風のドラゴンなどをモチーフにしたタトゥ(入れ墨)プリント、菊や桜の柄、アオザイ(ベトナムの民族服)風、ミラー飾りなど、中国、日本、ベトナム、インドからとられたモチーフが流行した。これまでの民俗調とは違い、さりげなくディテールに取り入れ洗練された表現になっているのが特徴。また特定の国にこだわるのではなく、国をミックスしたり、何となくそれ風に見せた自由な表現になっている。
ちなみにフォークロアファッション( folklore fashion )という場合は、欧米のキリスト教文化圏に見る民族衣装にイメージを求めたファッションをいう場合が多い。