リッキー・マーチン(日本では郷ひろみのカバーで大ヒット)、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(キューバ音楽の古老たちを集めて結成したバンドで、1997年に制作したCDアルバムが大ヒットし、グラミー賞を受賞。99年にはドキュメント映画が製作され、2000年には日本でも公開。あっという間に世界的なラテンブームを巻き起こした)の音楽を筆頭に、映画『オルフェ』や『サルサ』などから火が付き、ファッション界でもラテンが急速に注目されている。グラマラスなゴージャスボディーでトップモデルに躍り出たブラジル出身のジゼル、2000年春夏のコレクションでセリーヌのイメージ女性になった女優ジェニファー・ロペスなどラテン系タレントが活躍。お腹や背中を大きく露出したスタイルやフリンジ使いに特徴のある、陽気でセクシーなラテン系ファッションも台頭し始めている。この背景には人口3000万人を超え、2005年には黒人を抜きアメリカ最大のマイノリティー(少数民族)になるといわれるヒスパニック(メキシコ、プエルトリコ、キューバなどのラテン系民族)文化の影響も大きい。