ニュートラッドの和製造語。1970年代半ば頃に注目された関西のお嬢様スタイルで、当時流行だったアイビーやトラッドをさらにエレガントに大人っぽくさせたもの。雑誌『JJ』が75年の創刊号で「ニュートラ大特集」をしたことなどから全国的なブームとなり、女子大生やOLの代表的なスタイルとして80年代初め頃まで流行が続いた。ブレザー、カーディガン、シャツ、ボウタイのブラウスやワンピースなどのさりげないアイテムに、セリーヌ、グッチ、クリスチャン・ディオール、ルイ・ヴィトン、フェンディ、エルメスなどの海外高級ブランドのバッグ、金具使いのベルトやチェーンベルト、スカーフ、2~3連のチェーンネックレスなどのリッチな小物をコーディネートするのが代表的なスタイル。2000年春夏コレクションでプラダやルイ・ヴィトンがかつての「ニュートラ」と似たようなスタイルを発表し再び注目されている。別名「ネオ・コンサバ」「ミレニアムトラッド」ともよばれ、母親世代のスタイルを、娘世代が大人感覚の新鮮なファッションとして受け入れ流行に火をつけた。