1943年に創始されたイタリアのアパレルとバッグのブランド。デザイナーはジュリアーナ・カメリーノ。手刺しのベルベット素材と、本社のあるベネチアの画家ティツィアーノ、ベロネーゼ、ティントレットからとった「赤、緑、紺」の深みのある発色が特徴で、50年代には19世紀に医者が使っていた鞄にヒントを得た「パコンギ」が大ヒット。グレース・ケリーが愛用したことから「シンデレラのバッグ」とも呼ばれた。56年にはファッション界のオスカーと呼ばれるニーマン・マーカス賞を受賞。ファッション分野でもだまし絵のテクニックを使ったパネルドレスが話題を呼んだ。ニュートラブームの再来の中で、ロベルタの伝統的な配色や素材感、変わらぬバランスが新鮮に受け止められ、ニューヨーク、パリなどの先端ブティックで人気急上昇している。日本でも各年齢層の女性誌が注目し始めた。2001年春夏からは、アパレルのコレクションを復活する。