東京・原宿の表通り、明治通りと表参道に挟まれた一角を裏原宿という。古着やアメカジショップが先に着目して出店したが、1990年代後半からストリート系のメンズショップが参入、DJの藤原ヒロシなどがファッションリーダーとなって、裏原宿スタイルを作り上げた。97年ごろからはこのスタイルを志向する男の子たちが、数量が少なく入手しにくい商品を求めて行列を作るようになり、表通りに匹敵する注目スポットとなった。裏現象は、原宿地区だけでなく、渋谷、代官山、青山にも広がっている。地価が高騰した表通り、メーンストリートには、大手や有名ショップなど資金力がある企業しか出店できなくなり、古着ショップや小さなセレクトショップなど、個性的なショップが路地を入った「裏」へ出店をしたことで起こっている。最近では、東京の都心だけでなく、仙台や福岡、大阪などでも裏現象は起こっている。