イタリアのデザイナー。1940年代後半よりスキーを中心とする高級リゾート・スポーツウエアのデザイナーとして活躍した。「ハーパス・バザー」誌に注目されたのをきっかけにアメリカで人気を呼んだ。90年に『Pucci』と題する本が刊行され、それをきっかけにフィレンツェビエンナーレで回顧展が開催されるなど、ブームが再来した。カレイドスコープ(万華鏡)と呼ばれる鮮明でカラフルなプリントは、後に多くの「プッチ風」柄を生み出すほど影響力が大きく、ビンテージブームの引き金となった。日本では、古着やコピー商品を中心に、2000年春夏から若年層に流行、ニュートラブームの主役となった。現在「エミリオ・プッチ」ブランドは、若いデザイナーに引き継がれて、ミラノでコレクションを開催し、世界中の人気セレクトショップを中心に品ぞろえされている。