今や「国民的カジュアルブランド」となったユニクロ(ファーストリテイリング)は、今までの常識を打ち破る手法で快進撃を続けている。1900円のフリースに代表される「低価格革命」を起こし、量販店に脅威を与え、カジュアルゾーンの価格帯を一気に下げさせた。低価格でありながら素材の品質や縫製などの評価もある。しかし、ユニクロがお洒落にうるさいヤング世代に受け入れられたのは、TVや新聞媒体などで打ち出したブランドビジネス型イメージプロモーションと、VMD(ビジュアル・マーチャンダイジング)を重視した店作りに負うところが大きい。これは今までの低価格商品には見られなかった戦略である。しかし、2001年後半には売り上げの伸びが鈍り始め、出店ペースは落ち、成長の節目を迎えている。