オーストリアに本社を置く、カットクリスタルメーカー。19世紀末にダニエル・スワロフスキーが開発したカットマシーンによってジュエリー・ストーンの大量生産が可能となり、それまでハンドクラフトであったクリスタルが、ジュエリー、香水ボトル、置物、照明にいたる広範囲に用いられるようになった。ここ1、2年の装飾ファッションの流行で、ビーズ、スパングル、クリスタルが夜の服のみならず日常着にも定着の傾向を見せている。中でも、高級感のある輝きのスワロフスキーはデザイナーブランドに人気で、2000年のコレクションでも、セリーヌ、グッチ、ドルチェ&ガッバーナ、ヴェルサーチ、ロエベ、フェンディなどの人気ブランドから、ジュリアン・マクドナルド、アレキサンダー・マックィーンなどの前衛的な若手デザイナーまで幅広く使用された。服に直接縫い付けるストーンタイプやアイロン接着する刺しゅうタイプ、クリスタルを埋め込んだジッパーなど、服のデザインアクセントとして、またコスチューム・ジュエリーとして、ブローチやネックレス、ブレスレットとしてもカラフルな輝きを見せている。