1970年代後半に働く女性の増加とともに「キャリア・ファッション」で世界の注目を集めたニューヨーク・ファッションは、機能性、合理性に裏づけられた、シンプルなスポーツウエアが基本だ。アメリカ経済の繁栄とともに影響力を増し、ダナ・キャラン、カルバン・クライン、ラルフ・ローレンなどアメリカン・スポーツウエアのパイオニア的デザイナーに次いで、マーク・ジェイコブス、マイケル・コース、ナルシソ・ロドリゲスなど第二世代もパリのブランドのクリエイティブ・ディレクターを兼任するなどスターデザイナー化し、最近ではミゲル・アドローヴァ、トゥーラなど第三世代も活躍し始めている。