ロイヤル・カレッジ・オブ・アートと並びイギリスを代表する美術大学の一つ。1854年、セントマーティンズ・スクール・オブ・アートとして設立。その後、合併して、専門学校(スクール)から専門大学(カレッジ)へと昇格した。ファッション学部は芸術学部、グラフィック&工業デザイン学部と並ぶ3学部の一つ。大学(BA)と大学院(MA)とに分かれている。教育方針は個性を尊重した個人指導を基本とする。自由な校風の中でオリジナルな創造力を養った学生は、ロンドン・コレクションのみならず、世界のファッションをリードするトレンドセッター的な立場に立つ者が多い。卒業生リストには、ジョン・ガリアーノ、アレキサンダー・マックィーン、ステラ・マッカートニー、フセイン・チャラヤンなど、1990年代以降、ファッションの主役となったデザイナーたちの名前がキラ星のように並ぶ。後に続く、アンドリュー・グローブス、トリスタン・ウェーバーなど、前衛性で知られる人物が多い。