第一次世界大戦時に、イギリスの兵士がトレンチ（塹壕〈ざんごう〉）で着たコートが由来。チン・ウオーマーや当て布付きの肩、肩章など機能性と一体となったデザインは、合理的で美しく、戦後、男女ともに愛用される定番コートとなった。素材は完全防水のギャバジンが基本。イギリスの「バーバリー」「アクアスキュータム」が代表的なブランド。ベーシックであると同時にトラッドの流行には欠かせないアイテムで、日本ではデザインにバラエティーが増加し、カラフルに、素材もオイルコーティング、エナメルなど光沢物にも広がり、ショートトレンチが人気をよんでいる。