直訳は生地を傷める加工のことだが、実際は、年を経てほどよい味わいをもつビンテージの効果を与える後加工のこと。プレミアムデニムの大流行でデニムや革の加工技術のバリエーションが広がった。ウオッシュ加工(洗い)が中心だったが、最近は、下染めした上に、顔料(ピグメント)をのせて洗いをかける、などの手の込んだ加工になっている。ブリーチ(強脱色)や、ヤスリやグラインダーでこするシェービング、軽量にするバイオ加工、再度色をトッピングするオーバーダイ、ペイントやスプレーを使ったアート技術、さらにパッチワークや破り、ミシン接ぎなどを駆使し、ナチュラルな着古し感よりアート感覚のユーズド感を楽しむ方向になっている。