このたび、中本くん、高橋くん、長谷川さんの3人が、当社の第13期海外研修員として、渡米されることになりました。
これまで当社では、20余名の方々が、研修生活を体験され、そこでの経験を帰国後の職場で生かしておられます。
このたびは、お3人ともおのおの専門分野は違いますが、それぞれの勉学にはげんでいただくことはもとより、アメリカ社会での生活を肌に感じることで、国際人としての感覚を身につけ、アメリカ社会が抱えているさまざまな問題について、深い洞察をもっていただきたいと思います。
また、海外から日本を見直すことで、われわれの置かれている状況や将来の見通しなどについて新たな視点をもたれ、緩急自在(かんきゅうじざい)の活動を行うことができるようになることでありましょう。帰国後の豊かな実りを、出発に当たって期待し、及ばずながら遠く声援を送ります。ご健闘をお祈りします。
なお、長谷川さんは、女性研修員第1号となられるわけです。明治の初年、アメリカに渡った最初の女性の留学生たちの不安と期待と意気込みがしのばれます。もちろん当時とは比較にならないほど発展を遂げ、状況はよくなっているとは申せ、学ぶべきことはふんだんにあることでしょう。
どうか、後に続く優秀な女性たちのためにも、明治の昔を思い起こし、不撓不屈(ふとうふくつ)の精神でがんばってきてください。
とはいえ、帰国後は、おめでたい話が待っているとも耳にしていますから、その方への「海外報告」もおこたりなさいませんように。
お3人とも、健康管理には十分意を用いて、元気に毎日を過ごされますようお願いして、送別の言葉といたします。