風薫る5月、さわやかなこの佳き日に、坂田家と山崎家の華燭之典(かしょくのてん)をあげますことができましたのは、まことに喜ばしく、おめでたいことと存じます。先ほど当ホテルの結婚式場におきまして、新郎・新婦はかたい契りを結ばれ、めでたくご夫婦になられましたことを、まずもってご報告申し上げます。
お2人を今日までりっぱにお育てになられたご両家のご両親、ご家族ならびにご親族のみなさまのお喜びは、さぞかし計り知れないものと存じます。
新郎の坂田次郎くんは、京橋大学を卒業後、日の出精器株式会社に勤務されてよりこの5年間、営業の第一線で、それこそ粉骨砕身(ふんこつさいしん)、職務に精進されてこられ、上司であらせられる部長さま、ならびにご同僚のみなさまからもたいへん信頼されている好青年であります。
新婦の山崎みどりさんは、西海教育大学を卒業され、現在、市立第2小学校の先生として、おおぜいの子供たちに囲まれ、充実した毎日を送っておられます。
ご同友の中でも、とりわけ子供好きで知られるみどりさんは、文字どおりこのお勤めを天職と心得て、情熱を傾け、教育に打ち込まれております。
前途を属目される明朗で品行方正(ひんこうほうせい)な青年と、心温かく才気煥発(さいきかんぱつ)なる女性とが、いま心を一つにして、愛の巣を営まれようとしております。ぜひともお互いに深い理解をもって、ご円満な新家庭を築いていかれますようにと、期待申し上げるしだいでございます。
ご列席のみなさまには、今後とも、いっそうのご厚誼(こうぎ)をたまわりますよう、お願い申し上げます。