ただいま、ご紹介にあずかりました株式会社明照電気の皆川と申します。ご指名いただきましたので、僭越(せんえつ)ながら、ひと言ご祝辞を申し上げます。
このたびは、まことにおめでとうございます。新郎の尾崎くんは、私の長いつきあいを通して拝見しますところ、どちらかと申せばバイタリティーあふれる行動派と申すより、社員としては今どきまれな、どこか春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)とした大らかさを備えた人柄でして、その飾らない人柄が仕事先では好感をもたれ、また、社にあっては、上司や同僚から信頼され、後輩たちからは敬愛され、慕われる結果となっているように見受けられます。まことに将来が楽しみな好青年であります。
一方、うけたまわりましたところ、新婦の晴美さんは、明るく活発で、しかも才色兼備(さいしょくけんび)の上、草花や動物を愛する心やさしい女性でいらっしゃるとのこと、いかにもお似合いのお2人と存じます。
お2人はこれから新しい家庭を築かれていかれるわけですが、一つだけ、幸せな胸の内に刻んでおいていただきたいことを申し上げましょう。尾崎くんには、職場の上司というよりは、口はばったいようですが、人生の先輩の言葉として聞いてほしいと思います。
それは、ご両親さまへの感謝ということであります。あなたがたも、やがて親としての立場に立たれることと思いますが、そのときには、おそらくご両親さまが、これまであなたがたを育てられた、ご苦労、深い愛情を身をもって感じられ、そのありがたさを痛感されることでしょう。
あなたがたの今日の幸せがあるのは、まさにご両親さまの愛によるものなのであります。その感謝を胸にして、温かい愛情にあふれた家庭を営んでいっていただきたい。
むずかしいことを申すことはできませんので、ごくあたりまえのことを申しました。春風駘蕩の尾崎くん、才色兼備の晴美さんならば、このことを必ず実現できることと存じます。
はなはだ蕪辞(ぶじ)ではございますが、ご両家ならびにご親族のみなさま、そして、新夫婦の末長いお幸せとご発展をお祈り申し上げて、お祝いのごあいさつとさせていただきます。
本日は、まことにおめでとうございました。