本日は、母の喜寿の祝いを兼ねました、ささやかな小唄のおさらい会にご出席をいただきまして、ありがとうございます。
母が小唄を習い始めましたのは、まだ教員生活をしておりました50代のはじめからでございます。
最初のころは、同じ職場の先輩の大島先生のお誘いを受けての、正直なところ、ほんのおつきあい程度のお遊びですよなどと申しておりました。だが、定年退職いたしましてからは、一心不乱(いっしんふらん)にけいこにはげんでまいったようで、娘の私から見ましても、あまり多趣味ではない母の、おそらく他に置きかえようのない楽しみとなったように思えます。
その成果のほどは、いかがなものでございましょうか。その方面にはうとい私などにはわかりようもございませんが、みなさまからは、ほどほどにお褒めのお言葉をいただくほどには上達したのではないかと思います。
それもきっと、はげましのおやさしいお気持ちからのことと、先生はじめ、みなさまのご厚情を陰ながらありがたく存じてまいりました。この場を借りまして厚くお礼申し上げます。
お母さん、これからも健康に気をつけて、ますます芸に磨きをかけて、米寿、白寿のお祝いも、ぜひさせてください。それが私たち子供からのお願いです。
4人の子供を代表して、長女の私からごあいさつさせていただきました。
ありがとうございました。
お母さん、ほんとうにおめでとう。