本日は私のために、ご多忙の中、このようなおおぜいのみなさまがたにお集まりいただき、ほんとうに感謝の言葉もございません。
今日お集まりいただいたみなさまがたの多くは、私の三味線のおけいこ仲間なのですが、私は今のお若いかたと違って、音楽教育など受けたこともなく、50の手習いでございましたから、糸の調子もなかなか合わず切歯扼腕(せっしやくわん)、さぞや、先生ならびに諸先輩がたをてこずらせたことと思います。今となりましても、まさに冷汗三斗(れいかんさんと)の思いでございます。
しかし、一方では、このような切磋琢磨(せっさたくま)するお勉強の場を与えていただきましたことで、丸くなりかけた背中もしゃんとして、新たな生きがいを見出させていただいた気がしております。今後も、自分なりのはなやぎを、老いの日々に求めていきたいものと念じております。
私事になりますが、ここまで私を支えてくれ、はげましてくれた子供たちと孫たちにも、この場でひと言お礼を述べさせていただき、ごあいさつにかえさせていただきます。
ほんとうにありがとうございました。