今日は、私たちのために、こうしてみなさんに集まっていただいて、ありがとう。遠方からの珍しい顔も見えて、なんだか時間をさかのぼっているように懐しく、うれしさでいっぱいです。
私は若いころは、けっこうむちゃもやりまして、病院にも出たり入ったり、お母さんには苦労をかけ、みなさんにもいろいろご心配をおかけしました。
とくに暴飲暴食(ぼういんぼうしょく)がたたって、胃をわずらってからは、子供たちから「お父さんは「こわれもの」」だとからかわれてきましたが、まあ、一病息災(いちびょうそくさい)というのでしょうか、こんな歳まで長生きすることができ、金婚式を祝ってもらうようになろうとは、思いもよらないことでした。
この場を借りて、まず、私のよきつれあいに「ありがとう」をいわせてください。みなさんの前で、改めて、偕老同穴(かいろうどうけつ)の契りを新たにしたいと思います。
これからも、お母さんに協力してもらって、私もせいぜい努力して、あまりけんかもせず、夫婦仲よくやっていきたいと思っています。
どうぞ、おりにふれ、私たちをはげまし、見守っていってください。そして、もしなにかお役に立つことのできることがあれば、いつなんなりとご相談ください。
お母さんともども、今日は、ほんとうにありがとう。