ため息が出るほど困難なようすをいう。「青息」は、苦しいときに吐くため息、心配しすぎたため顔色が青ざめて吐き出すため息のことで、「吐息」は、ため息を吐くこと。「青息」でも同じ意味を表すが、「青息吐息」と語を重ねることで、語調をよくしている。
人形浄瑠璃の『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)―四・寺子屋の段』に、「物も得いはず青息吐息、五色の息を一時に、ほっと吹出す計也」とある。
〔例〕苦しい状態を表すときに、「身体の調子がよくない上に、締切日が迫って、作品を仕上げるのに青息吐息の日々が続いた」などのように使う。