同じ血族である者とその家臣たち。転じて、現代では、権力者と深いかかわり合いをもち、利害関係にある人々をさしていう。「一族」は、一つの血統、氏族に属する人々という意味。「郎党」は「郎等」とも書き、武家の家来という意味。「いちぞくろうとう」とも読む。
〔例〕「一族郎党を集めて、県会議員選挙に立候補することを宣言した」といったり、また、密接な利害関係をもつ人々を表現するのに、「三田専務が解任されたことで、彼の一族郎党はその地位があやうくなることは必至である」などと使う。
〔類〕一家眷族(いっかけんぞく)/妻子眷族(さいしけんぞく)
――「眷族」は「眷属」とも書き、血のつながりのある者、親族という意味。