同じこころざしをもった仲間。同じ目的を果たすために同志となること。「一味」は、一定の目的をもった仲間、あるいはそれに加わること。「徒党」は、悪事などを行うために集まった仲間、あるいはそのために集まるという意味。
人形浄瑠璃の『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)―六』に、「此度亡君の敵、高の師直を討取らんと神文を取かはし、一味徒党の連判かくのごとし」という例が見られる。
〔例〕なにかのもくろみをもって集まった仲間を表す場合などに、「生徒諸君が一味徒党を組んで、担任の先生にいたずらをするとは、まったくもって許しがたいことです」というように使う。
〔類〕一味同心(いちみどうしん)/一味合体(いちみがったい)
――「同心」は、心を同じくしてことに当たること、またそのような人という意味。