前進したり後退したりすること。また、状況がよくなったり悪くなったりするようす。「一」は、「あるいは」という意味で、進んだり退いたりという意味になる。
中国の戦国時代の思想書である『荀子(じゅんし)―修身』に、「一進一退、一左一右、六驥不レ致」と書かれている。
〔例〕勢力が均衡していて大きな差ができない状態や、病状などに大きな変化がないような場合などに、「両軍の選手が全力を尽くしたので、一進一退の白熱したゲームになった」とか、「入院したおじさんの容体は、熱が出たり下がったりと一進一退の状態を繰り返している」というように使う。