知っていることは知っているのだが、よく理解しているとはいえないこと。知識などが未熟で、生かじりであること。仏教の言葉では、「いっちはんげ」と読む。
『滄浪詩話(そうろうしわ)―詩弁』に、「惟悟乃為二当行一、乃為二本色一。然悟有二浅深一、有二分限一、有二透徹之悟一、有三但得二一知半解之悟一」とある。
〔例〕「一知半解のことを得意気にしゃべるのは、教養人のすることではない」といったり、また、生かじりの知識をひけらかしたがる人を評して、「自分では歴史にくわしいというけれど、どうも一知半解だな。たびたび年号や人名をまちがえている」などのように使う。